着物は、袷や単衣、夏物と、素材や仕立て方を変えて一年を過ごしますが、色柄で季節を楽しむこともできる、素晴らしい日本の文化ですよね。
今日は、秋の装いにぴったりの柄の袋帯(全通)を紹介いたします。
知る人ぞ知る萬葉の帯です。
「萬葉」と書いて、「まんよう」と読みます。
この帯の素晴らしいところは、結城紬のようなおしゃれ用にも、色無地や訪問着のような礼装用にもしめることができること。
萬葉は紹巴(しょうは)織という技法で織りあげています。
緯糸が経糸をつつみ覆うような織り方であり、緯糸でのみ柄をつくりあげています。
その組織の裂(きれ)を千利休の弟子、里村紹巴が愛用したことから、その名がつけられたそうですよ。
紹介させていただいている袋帯は、すすきや菊など秋の風物詩が描かれており今の季節にぴったりです。
秋の味覚を楽しむお食事会やコンサートの時期でもございます。
今昔きもの眞木では、おしゃれをして、よりいっそう素敵な季節をお楽しみいただけるようお手伝いできれば嬉しく思います。